If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナちゃん大丈夫?」

「何が?」

呼ばれたクラスメートの所で作業をしている私の隣に来たミズキ

「いや…2人が出ていくの嫌だったんじゃないかなって思って…」

「そんな事ないよ」

「無理してない?」

「何で無理なんてするの?

私は平気だよっ」

本当は助けてって縋りたい…

辛いよって泣きたい…

「ルナちゃん…。

タクトはルナちゃんしか見てないから。大丈夫だよ」

「あはっ。わかってるよ」

そう笑顔で答えたけど…

大丈夫なんて保証どこにあるの?

人の気持ちなんて簡単に変わっちゃうかもしれない

私はいつからこんな事ばかり考えるようになったんだろう…


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