If〜桜龍の彼等〜【完】
「先輩の笑顔…いつもの笑顔じゃないような気がして…。

笑ってるのに笑ってないみたいです」

「近藤くん…」

どうして近藤くんにはわかっちゃうんだろう

「何があったのか詮索するつもりはありません。

ただ…僕は先輩の笑顔が大好きです。

太陽みたいに輝いてて、先輩の笑顔に救われたんです。

だから、今は無理でも、また先輩の笑顔が見たいと思います」

「うん…ありがとう…」

「じゃあまた」

そう言って近藤くんは隣のクラスに向かって行った

「ルナちゃん何してるの?」

近藤くんがいなくなった今も、まだ廊下にいる私に不思議そうに近付いてくるミズキ

「ううん、何でもない」

「ルナちゃん…」

「さぁ、作業に戻ろっか」

ミズキが何か言いたそうな顔をしていたから、わざと笑顔でそう言って教室の中に戻っていった


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