If〜桜龍の彼等〜【完】

｢お前らは先に戻ってろ｣

｢でも、若…｣

｢いいから行け｣

｢はっ！わかりました｣

黒スーツの男達は何処かへ行ってしまった

若と呼ばれた白スーツと２人、路地に取り残された…

｢お前、名前は？｣

｢え…っと…あの…｣

｢別に捕って喰おうなんて思ってねぇから安心しろ｣

この状況で安心しろなんて言われて安心出来る人がいるなら会ってみたいよ…

でも答えない方がもっとマズイ気がする…


｢櫻井…ルナ…です｣

｢櫻井ルナ…

もしかして親父さんミノルって名前か？｣

｢え…どうして…｣

何でこの人がお父さんの名前を知ってるの？