If〜桜龍の彼等〜【完】
若宮さんの車で街へと戻る

と言っても若宮さんが運転するわけじゃなく、当然のように運転手がいた

そして相当遠くまで走って行ってた事にこの時気付いた


「ルナは何があっても黙ってろよ?」

「え…」

「いいな?」

「は、ぃ…」

何だか不安になってきた…

若宮さんは何をするつもりなんだろう…


しばらくすると見慣れた町並みに戻ってきた

「降りるぞ」

若宮さんの言葉で私達は車を降りて歩く事になった

「ルナっ?!」

車を降りてすぐ後ろから名前を呼ばれ振り向く

「タクト…」

何でこんなにもタイミングよく会うの

「あいつか」

若宮さんは小さな声でそう言うとタクトに近付いていった

慌てて私も若宮さんの後を追う


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