If〜桜龍の彼等〜【完】
何度でも
タクトSide

「赤蛇の二の舞にだけはならないようにね」

佐和が笑顔でそう言った瞬間、俺の中にある危険信号が鳴った

こいつはただの女じゃねぇ…

「ちょっと待て。

何でお前がその事…

赤蛇の事を知ってるんだよ」

普通の奴なら知ってるはずがねぇんだよ

「ふふっ、それは秘密。

まぁ強いていうなら…

あなた達が今1番気になる事…私は知ってる。

さぁ、私の言葉を信じる?

ルナを助けたいなら…どうするべきか頭のいい総長さんならわかるわよね?」

こんなやつの事信じられねぇ

けど…赤蛇という名前が出た以上、信じるしかない…

今は少しでも情報が欲しい

だけど…こいつから情報を聞き出すためには…

ルナの目の前でキスをしなければならない

そんな条件…のむわけにはいかねぇ

そんな事したら今度こそルナは俺から離れちまう…


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