If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナは俺の女だ」

「ふ〜ん。じゃあ今から俺の女だ。

強い者が全てを手に入れられる。ここはそういう世界だからなぁ。

まぁ、ボコボコにされる覚悟があるならいつでも相手になってやるよ。

ルナ、行くぞ」

若宮ケンスケはルナの手を取って歩いていった

俺はその姿をただジッと見ている事しか出来なかった…

若宮ケンスケ…

ここらじゃ知らねぇ奴はいないほど有名な人

喧嘩なんかしたら病院送りになるのが目に見えてる

俺なんかが敵う相手じゃねぇ

だからってみすみす譲るなんて出来ねぇ

今ルナの手を離したら一生掴む事は出来なくなる

そしたら俺は一生後悔し続ける

どうすればいい…?

どうすれば…


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