If〜桜龍の彼等〜【完】
俺は迷う事なく行く

ルナを手放すわけにはいかねぇから

どんな事が起ころうとルナを失うより辛い事はない

それ程ルナは俺にとって大切でかけがえのない人なんだ

「無事に戻れない事も覚悟の上だ。

お前らからしたら本当に勝手な事を言ってると思うし、すまないと思う。

それでも俺は行きたいんだ。

何もせずルナを手放すなんて出来ねぇ。

頼む、行かせてくれ」

するとマサタカは冷めた目で俺の胸倉を掴む

「タクト、総長であるお前が行くって意味本当にわかってるのか?

若宮さんと戦うという事は桜龍の未来にも関わってくる事なんだそ?」

わかってる…

俺が負けるという事は桜龍が潰されても文句は言えねぇ

「本当にすまない…」


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