If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナを連れ戻したいなら、俺1人で来いと言われている。

それで…俺は行きたいと思ってる。

もちろん無事に帰ってこれる保障はどこにもない。

むしろ無事では済まないと思ってる。

それでも俺は行きたい。

ルナを手放したくないんだ。

だから…行かせてほしい」

俺は頭を下げた−−

「俺達は…どうなるんすか?」

「チームは潰されるかもしれない。

だけど、お前らには手を出さないでくれって頼む。

元々俺1人で来いと言われてる話だから、みんなを巻き込まないようにはする」

「でも、チームがなくなるんすよね?」

「その可能性がないとは言えない。

本当にすまない…」

突然の話にみんな動揺が隠せない様子だった−−


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