If〜桜龍の彼等〜【完】
「お前、何があってもルナを守るって誓えるか?

絶対にルナを傷付けないと約束出来るか?」

「はい。もちろんです。

何があっても、例え自分の命を懸けてでもルナを守ります」

「そうか、それならいい。

ただ…」

そう言って若宮さんはタクトに近付いて行く

そして…

バキッ−−−

今まで聞いた事のない凄い音と共にタクトは地面に転がった

口元からは真っ赤な血が流れ出ている

「え…タクトっ…大丈夫?」

今まで殴らなかったのにどうして…

「これはルナを傷付けた代償だ。

ルナの心の傷はこんなもんじゃない。

絶対忘れるな。肝に命じておけ」

「はぃ…すみませんでした…」

もう、溢れた涙を止める方法がわからない

私はきっと恵まれた人だね

いつも周りの人に助けられてる

1人じゃ乗り越えられない壁も、一緒に乗り越えてくれる人がいる

私を支えてくれる人がいる

私は…凄く幸せな人だよね

いつか私も、誰かの役に立てるようになりたい…


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