If〜桜龍の彼等〜【完】
「ごめんね…タクトまで付き合わせちゃって…」


「気にすんな。俺が一緒にいたいだけだ」


「ありがと」


あの日からタクトは今まで以上に優しくなったし、ずっと私の隣にいてくれる


みんなが情報収集してる間、倉庫で私が1人にならないようにタクトが一緒にいてくれる


本当は総長であるタクトが1番行きたいだろうし行かなきゃダメなんだと思う


何度も行っていいよって言ったけど、タクトは首を縦には振らなかった


結局、私を家まで送り届けたあとに情報収集に行ってるみたい


タクトのお荷物にだけはなりたくないのに…


「デート出来ない分、こうやって2人で過ごす時間が欲しいんだ」って言うの


それに1番変わったのは毎日のように「好きだ」って言ってくれる事−−


今までは何かある時にしか言わなかったのに…


嬉しいけど少し勿体ない気もする


それに甘い言葉も言うようになって、タクトじゃないみたい



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