If〜桜龍の彼等〜【完】
「タクト、終わったよ」


先生から頼まれた雑用がやっと終わった−−


時計を見ると5時を回り、冬が目前に迫る外は既に薄暗くなり始めていた


「今日はこのまま帰るか?」


「う〜ん…そうしようかな」


「よし、じゃあそれ職員室に持ってって帰るか」


そう言った時、静かな教室にタクトの携帯の音が鳴り響いた−−


「マサタカだ、ちょっと待ってな?」


そう言って携帯の通話ボタンを押して携帯を耳にあてる



「どういう事だっ?!」


険しい表情になるタクト−−


そんな顔するなんて何があったの?


何だか凄く不安になるよ…−−



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