If〜桜龍の彼等〜【完】
切ない過去
真っ暗な教室内に近藤くんと2人きり


手足を縛られてるわけでも何でもない


だけど、静かなこの雰囲気が逆にとても恐ろしく、逃げようとは思えなかった−−


「ねぇ、何でこんな事するのっ?!」


「あんら2人が幸せになるなんて許せねぇから」


「どういう…意味…?」


「お前のせいで姉貴は彼氏に振られた」


「え…」


「佐和ナツメ。俺の実の姉貴だよ」


2人は姉弟だったの?!


「で、姉貴が付き合ってた男は上矢リト。

知ってるだろ?」


「上矢…くん?

知ってるけど…でもどうして…」


「あいつ、あんたの事が好きだからってさっさと姉貴の事振ったんだよ」


「そんな…」


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