If〜桜龍の彼等〜【完】
「お兄ちゃん。

私、退院したら大阪に行くからね」


「え…

本当に?

いいのか?」


不安そうに尋ねるお兄さん


“ルナの決断は間違ってない”


そういう思いを込めて、ルナに笑顔で頷いてみせた


「うん、いいの。

私もお兄ちゃんと一緒に暮らしたいから」


それは嘘偽りのない、ルナの本心−−


「本当に凄く嬉しいよ。

またルナと暮らせるなんて夢みたいだ…」


「私もだよ。

お兄ちゃんに会えて、また一緒に暮らせる事になって、凄く嬉しい」




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