If〜桜龍の彼等〜【完】
「ごめんな…

2人を引き離すような事になって…」


「謝らないで?

私が決めた事なんだから。

きっと、こうなる運命だったんだと思うの」


「運命…?」


俺もお兄さんもあまり“運命”という事を考えた事がない


運命という名であっても、自分次第で未来は変わるもんだと思ってる


そうなる運命だから…


そういう言葉は逃げなんだと思う


自分が弱いから、逃げ道が欲しくなる


運命という言葉を使えば、正当化されるような気がしてしまう




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