If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナは桜龍って知ってるか?」


突然タクトが話し出した


「一応。

クラスの子達が教えてくれたから」


「そうか。

ここがその桜龍のたまり場で、俺達の居場所なんだ」


「そうなんだ」


いったい何の話しなの?


桜龍の話?


「ルナ、お前も俺達の仲間だから」


「え?」


「ルナ、よく聞け。

実はな、この前街で言い合ってたのを見てた奴らが、ルナを俺の女だって勘違いしたみたいなんだ。

それでルナの噂が広まって、いろんな族がルナを探してる」


「私を?」


「この世界には、手に入れる為なら手段を選ばない奴らもいる。

そんな奴らがルナを狙ってるんだ。

だけど必ず俺達が守ってやる」




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