If〜桜龍の彼等〜【完】
電車に乗ってやってきた場所はショッピングセンター


もうすぐクリスマスとあって、中央にある広場には大きなクリスマスツリーが飾られていた


家族連れやカップル、友達同士…


たくさんの人で賑わい、みんな楽しそうに行き交っていた


その光景を見ていると途端に寂しさが襲ってきた…

思わずタクトの手をギュッと握った−−


「ルナ?」


タクトが不思議そうに私を見つめる


「タクト…

私達…大丈夫だよね?」


するとタクトは大勢の人がいる前でギュッと抱きしめてきた


「当たり前だろ。

俺達は大丈夫だ」


そう耳元で囁いてくれた−−




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