If〜桜龍の彼等〜【完】
だけど…


心から友達を作りたいと思うの


失う悲しみよりも


裏切られる悔しさよりも


誰かを大切に思える事が凄く幸せな事を知ったから


「なんや緊張しとんのか?」


どんな顔をしてたんだろう


私の顔を覗き込んだ先生が尋ねてきた


「え…あ、はい…」


「そないに緊張せんでも大丈夫や。

ノリのええクラスやからすぐ馴染める」


笑顔でそう言うけど…


私はそのノリが心配なの……




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