If〜桜龍の彼等〜【完】
すると前の席の女の子がくるっと振り返った


「あたしチエって言うねん。

よろしくな」


「あっ…よろしく」


「なぁ、ルナって呼んでええ?

うちの事もチエでええし」


「うん」


「あんたも隣なんやから自己紹介したら?」


チエは私の隣の席で眠そうにしてる男の子にそう言った


「………。

菊地トオル」


「もうちょっと愛想よく言えへんわけ?」


「…ほっとけ」


そう言うと菊地くんは机に突っ伏した−−




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