If〜桜龍の彼等〜【完】
翌朝−−


私は隣で眠る名前も知らない男を置いてホテルを出た


まだ薄暗い朝、私はゆっくり歩きながら家に帰って行った


部屋に戻り時計を見ると6時半


時間はまだたっぷりとある


まずはウィッグを外し、その後お風呂に入りメイクを落とした


そして髪の毛を乾かして部屋のクローゼットを開ける


そこにある真新しい制服に腕を通し、軽くメイクをする


髪の毛はブローだけしてストレートのまま


軽く朝食を食べ、片付けを済ませてから鞄を持って玄関へ向かう


「行ってきます」


返事があるはずもない、誰もいない部屋に向け言うと学校へ向かった



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