《致死ノベル》
ハジマリにしてオワリのモンダイカイケツ編
アトガキにあった『挑戦成功』で、てっきり、終わったものだと思い込んでいたのである。
つまり私は、表紙に『挑戦しますか』と表示され、アトガキを読んで解答をチラつかされたことで、誤認したのだ。
実際は、挑戦することが『成功』しただけで、あの時点ではまだ何も終わっていない。始まってすらいない。
望む望まないに関わらず、私はただ、実験にエントリーする資格を得たに過ぎない。だから、『とまらない』。
サブリミナル効果だかなんだか知らないけれど。
読み手がそれに気付こうが気付くまいが、閾値上だろうが閾値下だろうが。
そんなことは最初から関係なかったのだ。
実験は恐らく、アトガキのほうがメインであり、私はそれにエントリーしてしまった。
私は自分を呪った。