あたしとあなた【短編】
「なんなん?気になるし―」
「いつかゆうわ(笑)」
「そっかぁ―じゃあまた!!」
“じゃあまた!!”
冷たい元カレ。
気持ちはもう戻ってこないと確信した。
あたし...辛い?
辛くない。
スッキリした。
なぜだろう。
頭に思い浮かべるのは...あなたでした。
顔も声も知らないあなただったんだよ?
きっと、元カレに会っても「好き」って伝えてなかったと思う。
だって、「好き」って気持ちは過去のものになってたから...
ただ、元カレを求めていたのは...私を好きだと、一度でも言ってくれていたから...だから離したくなかった。
都合よすぎるよね...
幸せになってほしいと初めて思った。