黒騎士さんを愛してる〜Dead end love〜
グレーの大きな瞳は、哀しく空を見ていた。
赤い唇を噛み締めて
白い肌を闇に浮かせて
彼女は地面にぺたんと座っていた。
誰もが忙しく動くこの場所で
彼女の周りだけは時間がとまっていた。
道の真ん中で、こんなに堂々座ってたら
邪魔で迷惑なはずなのに
誰も文句は言わない。
顔を歪めることもない。
彼女を尊重するように
程よくよけて場所を譲る。
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