恋せよ、乙女!! 【短編集】
「ったく、使えねー奴」
「使えなくて悪かったですねー!」
「おー、お前。俺にそんな口聞いて
よかったんだっけ~?」
「~~っ!!」
彼の手に一枚の写真。
そこには、私が憧れている先輩の写真があった。
「これ、ばれても知らねぇぜ?」
私は残念ながらこいつ、朝倉 涼に
最大の弱みを握られているのです…。
私はつい最近、こいつ朝倉 涼に
先輩の写真を持っていることがばれてしまって
下僕(パシリ)にされました。
言うこと聞かないと、あの写真を見せて私を脅します。
今のところ、昼休みのパシリだけ。
他は自由にさせていただいております。
あと、昼休みは何故か朝倉 涼と
一緒に過ごすようになっている。
唯一の楽しみのお昼はこいつによって
潰されています。