14日の憂鬱
私が精一杯力を入れても開かなかったお菓子の袋が、永井が一瞬で開けてしまう。
『開いたじゃん』
『そんなことないよ~!さっきは開かなかったんだもん』
か弱そうな振りしてぇと、少し目を細めながら永井が私にそのお菓子を渡してくれる。
早速袋からチップスを一つまみして口へ運ぶと、永井が
『…ダイエットするんじゃなかったっけ』
と言って来た。
『…う…。…明日からやるもん』
もう口に数枚消えてしまった以上、今更止められない。
でも…何で私がダイエットするって知ってたのかな。
永井がスッと立ち上がり、目の前の大きな窓を開けた。
『あっそ……』
鼻で笑っている永井の背中をただ黙って見ていた。
冷たい北風が、私の髪をさらって行った。
『開いたじゃん』
『そんなことないよ~!さっきは開かなかったんだもん』
か弱そうな振りしてぇと、少し目を細めながら永井が私にそのお菓子を渡してくれる。
早速袋からチップスを一つまみして口へ運ぶと、永井が
『…ダイエットするんじゃなかったっけ』
と言って来た。
『…う…。…明日からやるもん』
もう口に数枚消えてしまった以上、今更止められない。
でも…何で私がダイエットするって知ってたのかな。
永井がスッと立ち上がり、目の前の大きな窓を開けた。
『あっそ……』
鼻で笑っている永井の背中をただ黙って見ていた。
冷たい北風が、私の髪をさらって行った。