14日の憂鬱
加奈子がポッキーを取り出して、パクパクと食べている。
「えーもうダイエット止めたの~ぉ?」
切り替えの早さに少し呆れながら言う。
「いいんだもん。今食べてすぐボンってなるわけじゃないもん。ほらっ美奈も食べなよ~」
ポッキーを一本、私の顔の前で加奈子がちらつかせながら言った。
やめてよ~と、言いながら、またある人のことを思い出してしまった。
永井も…
『ダイエットすんじゃなかったのかよ』
って言ったっけ。
そのときの顔って、まるで今の私のようにちょっと呆れていたな。
気づくと私は、教室の隅っこの席でいつもように寝ていた彼、永井の方を見つめていた。
「えーもうダイエット止めたの~ぉ?」
切り替えの早さに少し呆れながら言う。
「いいんだもん。今食べてすぐボンってなるわけじゃないもん。ほらっ美奈も食べなよ~」
ポッキーを一本、私の顔の前で加奈子がちらつかせながら言った。
やめてよ~と、言いながら、またある人のことを思い出してしまった。
永井も…
『ダイエットすんじゃなかったのかよ』
って言ったっけ。
そのときの顔って、まるで今の私のようにちょっと呆れていたな。
気づくと私は、教室の隅っこの席でいつもように寝ていた彼、永井の方を見つめていた。