14日の憂鬱
放課後の夕日

突然のキス

『寒いか?』



吹きすさぶ風の冷たさに、腰掛けていた私の方を見ながら永井は言った。



『ううん。大丈夫』


『……って、俺のほうが寒いかも』




窓を開けた本人の方が既に寒くなってしまったらしく、永井はたまらずその窓を閉めた。




そして、そのまま西日をしばらく見つめていた。




『あのとき…』




私がその背中につぶやく。



永井はそのまま外を見続けていたが、私の話をそのまま聞いてくれているのは分かった。






『かばってくれたの…嬉しかったよ』

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