14日の憂鬱
「うそっ。今日一日ずっとずっと気になってたでしょっ?!」




そりゃー…気になってたよ。


でも、私が行ってどーなるの。



私も告白したいって言うならわかるけど…。





「行きなよっ。行ってはっきりさせなよっ!」


「はっきりって…」


「自分のことどー思ってるのか、自分はどー思ってるのか」




加奈子の目を何故だか見ることが出来ない。






一生懸命私のことを説得する加奈子の姿は、きっともう一人の自分だった。


「アレから…全く話してないんでしょ…?」




少し切なそうな声で、加奈子が言った。






「加奈ね…、先輩に告白するの怖かったけど、美奈のおかげで勇気出たんだよ…」



昼休み、加奈子の手を握って言った言葉。




『気持ち伝えなきゃ』




って。あれは…加奈子に言うと共に、私自身にも言いかけていた言葉だったのかな。



「もし、軽い気持ちでしたんだって言いやがったら、加奈がぶっ飛ばすからっ!!」





そんな、加奈子の風貌でぶっ飛ばすなんて言うもんじゃないよ。





でも…ありがとう。



私の為に涙ためて言ってくれるなんて。


私ホントにイイ友達持ったよ。



自分だってこれから告白するっていうのに…。



「私……」






永井のこと。








好きみたい。
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