14日の憂鬱
永井が何かを尋ねようとしていたけれど、今自分の気持ちを言わなければ、またいつ逃げてしまうかわからない。




だから、私はそのまま彼の元へ早足で向かった。




ところが、落ち着いて話すつもりが永井に近づくと、私の中で何かがプツリと切れてしまった。




グイっと永井の胸元を掴んで力いっぱい引き寄せる。




「ちょっとっ。永井チョコ受け取ったのっ?!」


睨みつけて私が尋ねると、永井はまばたきを数回して首を横に振る。




「や……。受け取ってねぇ」






「当たり前だよっ!!」







絶対許さないから。




私から何事もなかったように離れていこうなんて、絶対。





私だけ好きなんて、絶対。




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