俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
小森は友人とストレッチを組みながら笑いあっている。
「お前この前のグラビアさぁ」
「あ~知ってる。まじ最近人気あるよなあの子」
俺は背中の全神経を使って、
そんな会話を盗み聞きしている。
「てかコモ、この前サンキューな。めちゃ助かった」
「ん?助かったなら良かった良かった」
爽やかな小森の笑い声。
二人のやり取りをずっと聞いていると
内容はよくわからないが、なんだか心が沈んできた。
小森はなんとなくだけど
良い奴っぽい…。
認めたくはないけど
少なくともこんな風に未練たらしく加奈子ちゃんを見に来て
その元カレの話を盗み聞きしている俺なんかよりはずっとマトモで健全そう。
俺は壁にゆるくもたれかかりながら、もう帰ろうかと考えだしていた。
これ以上小森の良さを見せつけられたら…
俺は腐ってしまいそうだった。
「お前この前のグラビアさぁ」
「あ~知ってる。まじ最近人気あるよなあの子」
俺は背中の全神経を使って、
そんな会話を盗み聞きしている。
「てかコモ、この前サンキューな。めちゃ助かった」
「ん?助かったなら良かった良かった」
爽やかな小森の笑い声。
二人のやり取りをずっと聞いていると
内容はよくわからないが、なんだか心が沈んできた。
小森はなんとなくだけど
良い奴っぽい…。
認めたくはないけど
少なくともこんな風に未練たらしく加奈子ちゃんを見に来て
その元カレの話を盗み聞きしている俺なんかよりはずっとマトモで健全そう。
俺は壁にゆるくもたれかかりながら、もう帰ろうかと考えだしていた。
これ以上小森の良さを見せつけられたら…
俺は腐ってしまいそうだった。