俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
君がいなきゃ駄目なんだ
俺が教官室から出ると
体育館の角に隠れるように加奈子ちゃんが待っていた。
部活が終わったのか夏服に着替え終わった加奈子ちゃん。
「あ……」
加奈子ちゃんは俺と目が合うと気まづそうに俯いてしまった。
「……………」
「……………」
気まずい沈黙に
俺は不安と緊張に負けそうになりながらも
おっさん教官のエールを胸に、加奈子ちゃんに歩み寄った。
「加奈子ちゃん…待っててくれたの?」
「…うん。心配で」
「そっか。サンキュー」
ぎこちない空気が痛いけど
別れてもなお、こんな俺を心配して待ってくれていた加奈子ちゃんの気持ちが嬉しかった。
「加奈子ちゃんと一緒に帰ってい?」
「うん。…もちろん」
緊張からか控えめに笑顔を見せる加奈子ちゃん。
俺が加奈子ちゃんの隣に並ぶとシーブリーズのいい匂いがした。
たった5日ぶりなのに
加奈子ちゃんの横顔を見るだけでドキドキして胸がはち切れそうになる。
おっさん教官の言葉が甦る。
やっぱり俺…
加奈子ちゃんが、めちゃくちゃ好きだ。
体育館の角に隠れるように加奈子ちゃんが待っていた。
部活が終わったのか夏服に着替え終わった加奈子ちゃん。
「あ……」
加奈子ちゃんは俺と目が合うと気まづそうに俯いてしまった。
「……………」
「……………」
気まずい沈黙に
俺は不安と緊張に負けそうになりながらも
おっさん教官のエールを胸に、加奈子ちゃんに歩み寄った。
「加奈子ちゃん…待っててくれたの?」
「…うん。心配で」
「そっか。サンキュー」
ぎこちない空気が痛いけど
別れてもなお、こんな俺を心配して待ってくれていた加奈子ちゃんの気持ちが嬉しかった。
「加奈子ちゃんと一緒に帰ってい?」
「うん。…もちろん」
緊張からか控えめに笑顔を見せる加奈子ちゃん。
俺が加奈子ちゃんの隣に並ぶとシーブリーズのいい匂いがした。
たった5日ぶりなのに
加奈子ちゃんの横顔を見るだけでドキドキして胸がはち切れそうになる。
おっさん教官の言葉が甦る。
やっぱり俺…
加奈子ちゃんが、めちゃくちゃ好きだ。