俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
いつまでも立ち去らない俺に
首をかしげる加奈子ちゃん。


俺は少しだけ周りを気にしてから、人通りがないことを確認すると


――ちゅ


加奈子ちゃんに触れるだけのキスをした。


「っ…!!ここ…家の前なんだけど…///」


唇に手を当てて赤くなる加奈子ちゃんに


「ん?だから軽くしたんじゃん」


俺はわざとやらしい感じで自分の唇をなめる。


「も…もう~///すぐ調子にのる~」


そんな俺に顔から火が出そうな加奈子ちゃん。


あはは、おもしれ~


てか俺だってあんまりガキ扱いばっかされたくないし。


俺は今度は加奈子ちゃんの耳もとにわざと唇を近くすると


「次の部活休みの日、俺んちでデートね」


と意地悪く囁いた。


「~~~~っ///」


「返事はぁ?」


「うっ…うん。わかったから///」


唇と耳もとを手で抑えながら、コクコクと頷く加奈子ちゃん。


俺はそんな加奈子ちゃんにニッコリと微笑んだ。


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