俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
そしてデート当日


午前中は愛子ちゃんと高校近くのドーナツ屋にいるという加奈子。


昼は別々になりそうだから俺も適当に済ませた。


時計を見るとまだ11時半すぎ


さっきから時計を何回も見ては時間をもて余している。


早く会いたい…


とか自分で自分がサブいけど。


「はぁ~…暇潰しに外でよ」


俺は家で待っていられず

ドーナツ屋の近くまで迎えに行く事にした。



家から出ると

青い夏空が広がり蝉がせわしなく鳴いている。


少し歩くだけでも汗がにじんだ。


「あっつ―…」


暑さに耐えきれず、水色と赤のチェックのシャツを腰に巻いてシャツ一枚になる。


それから電車に揺られて高校の最寄り駅で降りた。


ドーナツ屋までは徒歩数分


さすがに押しかけたりは出来ないから改札口で待つ事にした。



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