俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「あ…そういえば」
沈黙を割るように加奈子が話しだした。
「ん?」
「え―と…小森君のことなんだけど」
少し気まずそうに俺を見る加奈子。
小森の名前に俺は思わず眉をしかめる。
「…アイツがなに?」
加奈子の口からその名前を聞くだけでも少し嫉妬する。
「うん。岩田先生が教官室で小森くんと話してるのを聞いた子がいて…」
「岩田先生?」
「えと、あの日ヒロキを止めに入った先生だよ。うちのバレー部の顧問なんだけど」
あぁ…おっさん教官のことか
頷く俺に加奈子が続ける。
「バレー部の子がね、あの日、気になってこっそり小森君と先生のやり取りを教官室の外で聞いたみたいで。」
「うん」
「いまね、小森君のことがバレー部女子の中で噂になってるんだ」
「噂…?」
加奈子は頷く。
「岩田先生と小森君の会話をね全部聞けた訳じゃないから確定してないんだけど…」
「…うん」
「小森君がバレー部の女の子を体目的で次々と騙してる、みたいな…」
「………」
加奈子は遠慮がちに俺を見つめた。
「ヒロキが小森君を殴った理由って…それだったの?」
沈黙を割るように加奈子が話しだした。
「ん?」
「え―と…小森君のことなんだけど」
少し気まずそうに俺を見る加奈子。
小森の名前に俺は思わず眉をしかめる。
「…アイツがなに?」
加奈子の口からその名前を聞くだけでも少し嫉妬する。
「うん。岩田先生が教官室で小森くんと話してるのを聞いた子がいて…」
「岩田先生?」
「えと、あの日ヒロキを止めに入った先生だよ。うちのバレー部の顧問なんだけど」
あぁ…おっさん教官のことか
頷く俺に加奈子が続ける。
「バレー部の子がね、あの日、気になってこっそり小森君と先生のやり取りを教官室の外で聞いたみたいで。」
「うん」
「いまね、小森君のことがバレー部女子の中で噂になってるんだ」
「噂…?」
加奈子は頷く。
「岩田先生と小森君の会話をね全部聞けた訳じゃないから確定してないんだけど…」
「…うん」
「小森君がバレー部の女の子を体目的で次々と騙してる、みたいな…」
「………」
加奈子は遠慮がちに俺を見つめた。
「ヒロキが小森君を殴った理由って…それだったの?」