俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「…………」


俺は悶々とした気持ちで加奈子にちょっかいをかけるべく


熱心に床を拭く加奈子に近寄るとスカートの上からポンポンとその尻を叩いた。


「きゃっ…!!?」


四つん這いだった加奈子は跳ね上がり俺を見上げる。


「ななな…なに?!」


「いや…それは俺の台詞だから」


俺は驚く加奈子の横にしゃがみこむと、首を傾げた。


「誘惑されてるなら喜んで誘惑にのるけど…?」


「え?!」


加奈子は一瞬わからない顔をしてから


あっ!とみるみる間に赤くなった。


「わ―――!ごごっごめん///違うの!!いつも家だとズボンで拭いてて…ごめんなさい」


真っ赤になって慌てまくる加奈子に俺はつい笑ってしまう。


「なんだ残念。」


「お見苦しい姿をご…ごめんね…」


全然、見苦しくないのに何度も謝りまくる加奈子。


泣きそうになってなんか可哀想


「ってか、じゃあそろそろ料理もしようぜ」


「うん…///」


俺と加奈子は、掃除を終えるとキッチンに向かった。


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