俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
俺はぺたんと座り込んだ加奈子の目線までしゃがむと


その顔に近付き耳元で囁いた。


「そんなに気持ち良かった?」


にやりと笑う俺に


「も…///変態…!!」


加奈子は真っ赤になってぺしっと頭を叩いた。


へ…変態って。


悪いけど、俺が変態になるのは加奈子のせいなんだけど。


俺は加奈子の体をひょいと持ち上げる。


「きゃっ!?なに…?私重いから降ろして///」


俺は足をバタつかせる加奈子をそのままリビングのソファーに運んだ。


さっきまで二人で掃除したリビング。


加奈子をソファーに仰向けに寝かせると俺もその上にかぶさる。


「っ~~///」


俺の下で口をパクパクと半開きにさせたまま


声が出ない加奈子。


俺はそんな加奈子の顔を指先でゆっくりなぞっていく。


俺を見つめる丸い瞳

日に焼けた鼻筋から可愛い唇まで、全てが愛しくて


「スゲー可愛い…」


唇に指を沿わせながら、思わず俺が呟くと


「ばか…///恥ずかしいからやめて」


加奈子は恥ずかしそうに俺から目を反らした。



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