俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
ばか…恥ずかしいからやめて


加奈子の反応にたまらなく胸がきゅんきゅんする。


俺、加奈子にばかって言われるのスゲー好き。


加奈子の愛情が伝わってくるみたいな。


叱られてるのに愛を感じる。


俺は加奈子のぷりぷりの唇を、なぞりながら聞いてみた。


「…どうする?」


「え?何が?///」


「続きしてもいい?」


もし駄目って言われても

ほんとは我慢できそうにないけど…


加奈子の気持ちを大切にしたいのも本当だから。


そんな俺に加奈子は恥ずかしそうに言った。


「ヒロキならいいよ……でも」


「??」


「こんなに明るいのは…困る///」


「…………」


8月の昼下がりのリビングは、確かに電気がなくても明るかった。



「俺的には加奈子を隅々まで見たいんだけど…」


「ばか…絶対むり!!///」


加奈子はぺしっと俺を叩いた。


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