俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
"絶対"に無理なのかよ…


俺は仕方なく妥協案を提示する。


「じゃあ俺の部屋いく?」


「う…うん///」


俺は加奈子をもう一度抱き上げるとリビングを後にした。


「じ…自分で歩けるよ~///」


俺はそう言う加奈子を無視して足で部屋のドアをあける。


見慣れた自分の部屋。


ベッド脇のカーテンを閉めると部屋はほんのり薄暗くなった。


ベッドに加奈子を下ろすと、俺は今度こそ加奈子の上になった。


ギシっと小さくなるベッドに

いよいよ加奈子に触れられるのかとドキドキが高まる。



「なんか…まだ明るい…」


恥ずかしそうに顔半分を隠す加奈子に


「駄目。もう待てない」


俺は加奈子の手をそっと掴むとその唇にキスをした。


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