俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「…ぁ…ヒロキ」
「加奈子、もぅいい?俺も我慢できない…」
「…ん…」
熱気がこもる部屋に
軋むベッドの音
加奈子を愛撫して
さぁいよいよ2回目という時だった
ガチャガチャ
ガチャン
ふいに玄関から鍵をあける音がした。
―――え??
俺と加奈子は思わず固まる。
「…………」
「…………」
固まったまま耳を澄ましていると
キィ―…とゆるやかに玄関が開く音がした。
「ただいま―」
同時に、親父の声。
「…あれ?誰か来てるのか?」
玄関の加奈子の靴を見たのか、親父が呟いた声が聞こえた。