俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
加奈子はそのまま、キッチンでグラタンの続きを作ってくれた。
ふたたびリビングに良い匂いが立ち込める。
包丁やお鍋を使う手料理独特の音
あけた窓からは生ぬるい夏の夜風がふきこみ
TVの野球の音声もいつもより穏やかに聞こえた。
初めこそ緊張していた親父も、その背中を嬉しそうに眺めていた。
そんな親父を見て俺も少し嬉しくなる。
別に、親父のことなんて普段気にしていなかったけど。
"恋の仕方がわからない"
そんな風に言いながら寂しそうに笑った親父の顔は心に残っていた。
完成した料理をみんなで並べると俺たちは食卓を囲んだ。
「手作りのグラタンなんていつぶりだろうな…」
親父は感動していた。
「全然、味に自信はないんですけど…///」
「うまそうだよ?頂きます♪」
俺が待ちきれずに熱いグラタンを口に運ぶと
ホワイトソースとチーズのほんのり甘い味が口に広がった。
こんなに風に手作りの料理をみんなで食べるのって
なんだか懐かしくて照れ臭い。
ふたたびリビングに良い匂いが立ち込める。
包丁やお鍋を使う手料理独特の音
あけた窓からは生ぬるい夏の夜風がふきこみ
TVの野球の音声もいつもより穏やかに聞こえた。
初めこそ緊張していた親父も、その背中を嬉しそうに眺めていた。
そんな親父を見て俺も少し嬉しくなる。
別に、親父のことなんて普段気にしていなかったけど。
"恋の仕方がわからない"
そんな風に言いながら寂しそうに笑った親父の顔は心に残っていた。
完成した料理をみんなで並べると俺たちは食卓を囲んだ。
「手作りのグラタンなんていつぶりだろうな…」
親父は感動していた。
「全然、味に自信はないんですけど…///」
「うまそうだよ?頂きます♪」
俺が待ちきれずに熱いグラタンを口に運ぶと
ホワイトソースとチーズのほんのり甘い味が口に広がった。
こんなに風に手作りの料理をみんなで食べるのって
なんだか懐かしくて照れ臭い。