俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「つーか…そういう加奈子はどこに行きたいとか希望あんの?」
シャーペンをくるくる回しながら俺は加奈子を上目遣いで見る。
「私はA南大学が第一希望だよ」
「へぇ?初耳」
加奈子の言葉を聞いて
俺は第一希望の欄にA南大学と記入した。
「ちょっとぉ…真面目に考えてよ」
「なんで?これじゃ駄目?」
「私は保育士になりたくてこの大学にしたの。ヒロキは?」
「俺の第一理由は加奈子」
ニコッと笑う俺に加奈子は呆れた顔をした。
「A南を選ぶそれ以外の理由は?」
「ん~…わかんね。てかA南大って名前しか知らない」
「……………はぁ」
そんな俺に、加奈子は大げさにため息をついた。
せっかくの貴重な時間に重い空気が漂う。
だから進路の話なんてしたくなかったんだ。
「はい、進路決定。あとはゆっくりしようぜ?」
俺はシャーペンを置くと加奈子の機嫌を取るようにPSのコントローラーを引っ張りだした。
シャーペンをくるくる回しながら俺は加奈子を上目遣いで見る。
「私はA南大学が第一希望だよ」
「へぇ?初耳」
加奈子の言葉を聞いて
俺は第一希望の欄にA南大学と記入した。
「ちょっとぉ…真面目に考えてよ」
「なんで?これじゃ駄目?」
「私は保育士になりたくてこの大学にしたの。ヒロキは?」
「俺の第一理由は加奈子」
ニコッと笑う俺に加奈子は呆れた顔をした。
「A南を選ぶそれ以外の理由は?」
「ん~…わかんね。てかA南大って名前しか知らない」
「……………はぁ」
そんな俺に、加奈子は大げさにため息をついた。
せっかくの貴重な時間に重い空気が漂う。
だから進路の話なんてしたくなかったんだ。
「はい、進路決定。あとはゆっくりしようぜ?」
俺はシャーペンを置くと加奈子の機嫌を取るようにPSのコントローラーを引っ張りだした。