俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「また誤魔化す―」
ほっぺたをふくらます加奈子を横目に俺は強制的にゲームをスタートさせた。
「はいはい、始まったよ」
動き出すTV画面
最初はぶつぶつ言っていた加奈子だけど対戦が始まるとやっぱり乗り気で
俺たちはいつの間にか真剣に勝負をしていた。
「やった~また勝ちぃ」
「くっそ~…加奈子マジで強すぎ」
何対戦かが終わりこてんぱんにやられた俺は
コントローラーをおいて脱力するように後ろに倒れた。
ふと反転した窓を見るとカーテンの向こうはいつの間にか真っ暗になっている。
「え…?!」
俺は慌てて時計を見る。
「あ~!もう5時半だし!」
思わず少し大きな声がでた。
ゲームに熱中し過ぎてうっかり気付かない間に日が暮れていた。
「ん?5時半なら私はまだ大丈夫だよ?」
焦る俺に加奈子はコントローラー片手に首を傾げる。
「そうじゃなくて…親父が帰ってくる」
公務員の親父は遅くともだいたいいつも6時には帰ってくる。
そして、親父が帰ってきてしまってはせっかくの甘い時間を過ごせなくなってしまう。
ほっぺたをふくらます加奈子を横目に俺は強制的にゲームをスタートさせた。
「はいはい、始まったよ」
動き出すTV画面
最初はぶつぶつ言っていた加奈子だけど対戦が始まるとやっぱり乗り気で
俺たちはいつの間にか真剣に勝負をしていた。
「やった~また勝ちぃ」
「くっそ~…加奈子マジで強すぎ」
何対戦かが終わりこてんぱんにやられた俺は
コントローラーをおいて脱力するように後ろに倒れた。
ふと反転した窓を見るとカーテンの向こうはいつの間にか真っ暗になっている。
「え…?!」
俺は慌てて時計を見る。
「あ~!もう5時半だし!」
思わず少し大きな声がでた。
ゲームに熱中し過ぎてうっかり気付かない間に日が暮れていた。
「ん?5時半なら私はまだ大丈夫だよ?」
焦る俺に加奈子はコントローラー片手に首を傾げる。
「そうじゃなくて…親父が帰ってくる」
公務員の親父は遅くともだいたいいつも6時には帰ってくる。
そして、親父が帰ってきてしまってはせっかくの甘い時間を過ごせなくなってしまう。