俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
そんな時だった。
「こら!そこで何をしとるか」
背中から聞き覚えのある声が聞こえた。
「…??」
俺が顔をあげて振り返ると
そこには黒いジャージに腹のたるんだ教師が立っていた。
「今は授業中だろ~が。こんな所で何を堂々とサボっとる!」
俺を見て怒っているのは懐かしのおっさん教官だった。
担当の学年が違うのかおっさん教官と俺が会うのは夏休み以来だ。
「おっさん教官…」
俺はおっさん教官の姿を見て、なぜかホッとしていた。
怒られているのに、孤独から救われたような…
そんな気持ちが顔に出たのか、俺を見ておっさん教官は片眉をぴくりと動かした。
「ん?お前なに喜んでんだ」
「あ、すんません」
やべ、怒られた。
だけど、謝りながらも嬉しさが込み上げてくる。
そんな俺を見て、おっさん教官は鼻をかきながらため息をついた。
「お前大丈夫か」
「あはは、本当っすね…」
「説教してやるから来い」
おっさん教官はくるりと俺に背を向けると体育館の方向に歩き出した。
俺もその後に大人しくついて行く事にした。
「こら!そこで何をしとるか」
背中から聞き覚えのある声が聞こえた。
「…??」
俺が顔をあげて振り返ると
そこには黒いジャージに腹のたるんだ教師が立っていた。
「今は授業中だろ~が。こんな所で何を堂々とサボっとる!」
俺を見て怒っているのは懐かしのおっさん教官だった。
担当の学年が違うのかおっさん教官と俺が会うのは夏休み以来だ。
「おっさん教官…」
俺はおっさん教官の姿を見て、なぜかホッとしていた。
怒られているのに、孤独から救われたような…
そんな気持ちが顔に出たのか、俺を見ておっさん教官は片眉をぴくりと動かした。
「ん?お前なに喜んでんだ」
「あ、すんません」
やべ、怒られた。
だけど、謝りながらも嬉しさが込み上げてくる。
そんな俺を見て、おっさん教官は鼻をかきながらため息をついた。
「お前大丈夫か」
「あはは、本当っすね…」
「説教してやるから来い」
おっさん教官はくるりと俺に背を向けると体育館の方向に歩き出した。
俺もその後に大人しくついて行く事にした。