俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
予備校の前は大きめな公園になっていて俺はそこのベンチに腰を落とした。
「ん~…ッ」
午前中からいた予備校で固まった体をほぐすように伸ばした。
見上げると灰色の空。
ちらつく雪が頬に当たって溶ける。
中学生くらいの男子が自転車で公園を横切った。
俺が何気なく目で追うと、その中学生は予備校の隣の塾へ入って行った。
入り口で友人の男子と鉢合わせ無邪気にじゃれあう2人。
そんな中学生2人をみて
俺は中3の頃を思い出していた。
あれは中2の冬休み
あの頃も俺は、ちょうど今のように焦っていた。
なぜかというと
それまでの俺は適当なバカ高校にでも行くつもりだったのに
突然、進学校を受験することになったから。
春馬と同じ高校に行くために。
「ん~…ッ」
午前中からいた予備校で固まった体をほぐすように伸ばした。
見上げると灰色の空。
ちらつく雪が頬に当たって溶ける。
中学生くらいの男子が自転車で公園を横切った。
俺が何気なく目で追うと、その中学生は予備校の隣の塾へ入って行った。
入り口で友人の男子と鉢合わせ無邪気にじゃれあう2人。
そんな中学生2人をみて
俺は中3の頃を思い出していた。
あれは中2の冬休み
あの頃も俺は、ちょうど今のように焦っていた。
なぜかというと
それまでの俺は適当なバカ高校にでも行くつもりだったのに
突然、進学校を受験することになったから。
春馬と同じ高校に行くために。