俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「…もぉ…やぁ…」
焦らしすぎたのか、加奈子の声が涙声になる。
「ごめん加奈子…」
加奈子の熱い肌から唇を離すと汗が落ちた。
だけど止めらんない。
「声がまん出来そうにないなら…枕使って?」
俺が枕を加奈子に渡すと加奈子はそれを顔に押し当てた。
そんな加奈子に愛しさが込み上げる。
「好きだよ、加奈子」
俺は優しく加奈子の髪にキスをした。
「加奈子、すき」
加奈子に出逢ってちょっとだけ真面目に更正した俺。
だけど今夜だけは、全部忘れて溺れさせて。
俺は飢えたトナカイ。
イヴに突然現れた、ワンピースをきた可愛いサンタクロースに
飢えたトナカイはそのまま狼になってしまった。