俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「ごちそーさん」


俺は適当に夕飯を済ませると
シャワーを浴びて自分の部屋にこもった。


音楽を流してベッドに寝そべる


乾燥した肌は全身ピリピリして少し赤くなっていた。


帰りのコンビニで買ったローションを塗ると肌がスッとした。


ついでに買ったコーラも飲む。


炭酸が喉に効く。


疲れが少し回復した気がした。


「はぁ~…」


今日はいろいろあったからマジで疲れた。


俺はベッドでゴロゴロしながら携帯をいじる。


ここ数日のメールBOX。


愛子ちゃんに宛てたメールの数々を、ただぼんやり読み返してみる。


あっけな…


俺、本当に愛子ちゃんと別れたんだなぁ。


ここ数日がんばったのに

終わってみると、こんなにも何も残らないもんか。


あんなに苦しかった帰りの砂浜


やり場がなかった想い


だけど今あるのは苦しさよりも虚無感だった。


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