俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「は…?まじで言ってんの?」




あまりにも淡々とそれを報告してきた春馬に


俺は最初冗談か何かかと思った。


だって俺の隣には、いつだって春馬がいたから。


それに…

愛子ちゃんはどうすんだよ。




だけど


俺の質問に春馬は無言で小さく笑っただけだった。


俺の言いたいことなんて全てわかっていて


その上で仕方ないんだと言われた気がした。





そんな春馬に


俺は何も言ってやることが出来なかった。






< 230 / 280 >

この作品をシェア

pagetop