俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
そんな中


「お…王子くんのもいいかなぁ~?///」


勇気ある女子が春馬にも声をかける。


「……あ?」


「や、無理ならいいんだけど…」


「…………」


怯えながら照れる女子に、春馬はめんどくさそうに頭をかいた。


そしてぶっきらぼうに制服を脱ぐと、女子に向かって投げ捨てる。


「ほらよ」


「……!!!///」


女の子たちはバーゲンに群がる勢いでボタンをもぎ取る。





って…ちょっと待てよ!



「わ~~~~!!!ストップストップ!!」


春馬の制服に群がる女の子達に俺は慌てて待ったをかけると


なんとか春馬の制服を取り返した。


「おいッ何やってんだよ春馬~!」


「………は?」


「さすがにこれは残しとけって!!」


俺は春馬の制服からちぎれかけた第二ボタンを取る。


「……なんで?」


「はぁッ?なんでっておま…!第二ボタンは愛子ちゃんのでしょ~がッ!」


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