俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
それからあっという間の数か月が過ぎ、









3月、吉日。


結婚式当日。


天気は予報通り、朝から快晴。


日頃の行いが、こういう時にものをいうんだな、うん。


今日は朝から加奈子には会っていない。


加奈子は俺よりずいぶん先に式場入りして、準備をしているようだ。


俺の着替えが済むと、係の者が案内に来た。


「こちらへ…」



どうやら


これから花嫁衣装を着た加奈子とご対面できるらしい。


俺はそわそわ、ドキドキ浮足立つ。


そして、花嫁控室の扉が開かれた。










「加奈子……」


純白のドレスを身にまとう加奈子は、俺の言葉にゆっくりと振り返った。


「ヒロキ…どうかな?」

恥じらいに、少し頬を染めた加奈子。


そのあまりの綺麗さに、俺は言葉が出なかった。



加奈子……



俺の胸は早くも感動に熱くなる。



「加奈子、すげーきれいだよ」


加奈子、めっちゃキレイ。


きれいで可愛くて美人で可愛くて……


俺の、俺だけの加奈子。



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