俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
思い切り騒いで歌い、


歌い終わった頃にはぐったりとソファーで横たわる俺。


やっべぇ~…

俺はしゃぎ過ぎてる。



まじウケる…


アルコールのせいで脳内がとにかく愉快だ。








その時、


そんな俺の隣に今日初めて春馬が腰かけてきた。


「お前、飲み過ぎ」


春馬の登場に俺はさらに嬉しくなる。


「春馬ぁ…さびしかったか?」


「は?」


「俺は…春馬にずっと会いたかったぞぉぉぉ」


「!」


俺が春馬に抱きつくと、春馬は迷惑そうに俺をあしらった。


「お前…きもい」


「そんな春馬の言葉も、ずっと聞きたかった~」


「…お前……大丈夫か」


俺は赤い顔で、へへへと笑う。


だけど春馬。


ほんとに、会いたかったんだ。



その後も俺はずっと、5年ぶりに再会した春馬に甘えまくっていた。


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