俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「いいよ、お待たせ~」


俺が部屋にいるとリビングから加奈子ちゃんの声がした。


その合図に俺はバスケットボールを片手に部屋を出る。


リビングには俺のTシャツをすっぽりかぶった加奈子ちゃんがいた。


「ヒロキくんの服やっぱり大きいね」


ダボダボのTシャツにハーフパンツも半分隠れてる加奈子ちゃんは

少し照れながら笑顔を見せた。


つーかありがちな展開だけど…

リアルにその姿は可愛かった。


いつの間にか春馬と同等に素で接していた加奈子ちゃんを


だけど改めて女の子なんだと認識せざるを得ない感じ。


そうだ。

加奈子ちゃんはなんかスゲー、気楽なんだけどやっぱり女の子なんだ。



「…んじゃ行こうぜ」


俺は少し頭をかくと加奈子ちゃんと公園に向かった。







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